スケッチ収蔵庫
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スケッチ旅の画材は水彩絵具、コンテ鉛筆、デッサン用木炭だけです。イーゼルや椅子は持ち歩きません。旅先のことで、軽装が肝心です。パレットも軽くて薄いプラスチック製で十分。あらかじめ色を置いておけばそれだけで旅の2、3回分になります。絵具セットは10年経ってチューブ1本がまだなくなりません。最初はその気になって重武装で出かけましたが、疲れるだけ。肩の荷を片付けると街角スケッチが楽しくなりました。
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旅先の街頭で撮った写真に美人が写っていることはよくあります。ほとんどが片隅で小さくなっているため見過ごすことが多いのですが時にはいいモデルになり、ありがたいものです。性格や人柄が表れている顔は美醜の基準を超えて魅力的。こんな人かなと想像を交え、少女漫画を描くような気持ちで絵にします。特定個人に目を向けてはいけません。偶然がいちばんです。
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赤レンガの四階建てとは個人的な縁はないのだけど、ここから自身の子ども時代を思い出すことが多い。かつては周辺に3軒のデパートと2館の映画館があった。みんななくなってしまった今、どうしてこの赤レンガだけが昔のまま残っているのだろうと思う。存亡の分け目が何度かあっただろうと想像すれば、変わらない姿がありがたい。思い出ごと消えないでくれたことがありがたい。レンガの赤が夕陽に染まってもっと赤くなるとき、悲喜の記憶が満ちる潮のようによみがえってくる。
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